抜歯直後は骨穴が大きく骨再生能力がないインプラントには不利ですので骨がある程度回復してからの手術になります。しかし歯の移植は、ドナー歯の歯根膜に骨再生能力があり、穴が大きくてもすぐに移植が可能です。およそ2~3ヶ月で咬合回復することが出来ます。
若年者(18歳未満)は成長期にあるため骨成長を妨げるインプラントは禁忌です。しかし根未完成歯の智歯は、活性があり最も良いドナー歯となります。
歯の移植は歯根膜が再生されますので、噛む力等の感覚機能が回復し自分の歯となります。しかしインプラントには歯根膜がありません。しかし10~12ヶ月ごろには周囲の組織で感覚が回復すると報告されています。
移植歯は、骨との癒着が無ければ移動は可能ですがインプラントは移動しません。このことを利用して矯正時のアンカーとして利用することもあります。
ドナー歯がいつもあるとは限りません。でもインプラントはいつでもあります。しかし将来の為に歯の冷凍保存(ティースバンク)が可能になりました。抜歯したドナー歯は広島大学病院矯正歯科へ搬送依頼します。
骨幅が少ない所や審美領域(小臼歯から小臼歯の前歯)では、インプラントが有利です。
歯の移植が可能であれば、まずはインプラントより先に歯の移植を行うべきと考えます。
しかしメンテナンス如何によっては虫歯にも歯周病にもなる可能性もあります。また根の吸収が起こる可能性もあります。移植歯がだめになったときはインプラントに移行できます。また、インプラントも歯周病になる可能性はあります。いずれにしてもメンテナンスはとても大事です。
移植歯は正しく自分の歯であります。
インプラントは、義歯、ブリッジに比べ天然歯に近い使用感があります。
智歯、埋伏歯をドナー歯とした場合は、ほとんどが健康保険適応となります。しかしインプラントは、保険適応外となります。

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